書いてあるのは基本全部オススメ。
「めぐちゃん、ぬいぐるみでえっちしたよね」
めぐちゃん、ぬいぐるみでえっちしたよね。 / めぐちゃん、ぬいぐるみでえっちしたよね。 - 左津衣かおる | webアクション
・あらすじ
幼稚園生の時にぬいぐるみでえっちした仲のめぐちゃんは、中学では性とは縁遠い学校一かわいい女の子になっていて、主人公とは疎遠になっていた。
・感想
オタクのテラウチが百合だ!! って捉えてしまうけど、そう感じる自分の感受性の乏しさが悔しい。淫靡な秘密だけで繋がる関係の深さ、浅さ、ロマンチシズムみたいなのがよかった。
「おナスにのって」
おナスにのって / おナスにのって - 岩田ユキ | webアクション
・あらすじ
名前もつかずに死んだ水子がお盆に地上の母親の元へ帰省する。
・感想
これ初めて読んだとき、息ができなかった。どういう言葉をつけていいのかわからない。人を殺すのも悲しませるのも温かくするのも全て同じ愛なんだよね。これ、どう言葉にすりゃいいんだろう。読んでほしい。
「サトシの葬儀EP」
・あらすじ
12年間音信不通だった息子サトシが死んだ。そして、見ず知らずの男がサトシの通夜で曲を流す権利を買ったと言ってくる。
・感想
昔満員電車に乗っているとき、人が本だったならこの車両に乗っている人だけで自分には読み切れない冊数になるだろうなって思って途中下車してゲロ吐いたことあるんだけど、自分の大切な人くらいは全て読みたいよなって思った。
「六弦少女」
・あらすじ
母親と結ばれなかったロックスターの父親は時々主人公の前に表れてギターを教えてくれる。
・感想
最後の路上ライブ? というか母親にギター聞かせるシーンで父親の「ギターは顔で弾け」「パフォーマンスは派手に」がリフレインしてるのが良かった。
「マーガレット2044」
・あらすじ
アンドロイドのマーガレットが家に来てから6年。彼女の修理ができる凄腕の職人ジバの元を訪ねる。
・感想
心に無上の価値があるという感覚がバチバチに伝わって気持ちよかった。なんかいつの間にか消えた気持ちが蘇る感じ。よかった。
「火遊び同盟」
・あらすじ
病気で学校に来れない「カワイソウな佐藤さん」にクラスメイト達で千羽鶴を折って、主人公が届けにパシられる。
・感想
これは完全に趣味枠だな。惡の華とか好きな人は好きなのでは。やっぱり破壊することでしか表現できない暗い感情ってあるよな。
「勇者ミーリは58歳」
勇者ミーリは58歳 - 寺屋キハチ/くろむら基人 | 少年ジャンプ+
・あらすじ
ベテラン勇者のミーリは触れただけで生き物を溶かす不老不死の魔王に恋をしている
・感想
転んだ時に手を差し伸べてほしいからあなたを好きになったわけじゃない、みたいなセリフがよかった。ラストも時間を重ねた先の美しさみたいなのがあってよかった。
「不朽のミザール」
・あらすじ
収集家の男は本物の不死者ミザールをコレクションに加える。
・感想
おいかけっこするシーンがめっちゃよかった。不朽の、が指す意味がミザール自身じゃなくてミザールの記憶を指してるとか、星のミザールは2つで1つの星だから、主人公やらなんやらがミザールの中で輝き続けることを指してるとか、そういう洒落た感じがよかった。
「國我政宗の呪難」
・あらすじ
特異災害研究室 技術職員の國我政宗は総理大臣の娘がさらわれた事件を解決しろと言われる。曰く、犯人の中には"術者"もいるという。
・感想
これ、好みだ。少しダウナー気味な主人公に心の厨二が「か、かっちょいい……」を感じてしまった。これ連載してほしい……。それだけのポテンシャルがある。
「サウダージにくちづけて」
・あらすじ
レズ主人公の学生時代の恋人は、男なんて、と言っていたのに同窓会であった時、男と結婚していた。
・感想
宛先のない心の虚しさ、やるせなさみたいなのがよく描かれててよかった。
「骸骨と恋はできるのか?」
骸骨と恋はできるのか? - 小東のら/修行コウタ | 少年ジャンプ+
・あらすじ
冒険者の主人公は古城にて魔法使いに呪われて骸骨になった自称美女のお姫様に会う。愛し合った人とのキスで呪いは解けるらしいが、骸骨と恋はできるのか。
・感想
きっちりと読み切りしててよかった。アンハッピーな方にどんでん返しなのにハッピーエンドなのがきれいでよかった。
「美術部の上村が死んだ」
・あらすじ
死んで、そして生き返った上村は、なんのやる気もない人になっていた。
・感想
結果よりも過程が大事だっていうのはすっごいキレイゴトのようだけど、テラウチも真に大事なのは過程だと思う。
「ほうしょうぶしゃくらいいこ」
ほうしょうぶしゃくらいいこ - 安芸勘谷 | 少年ジャンプ+
・あらすじ
滑舌が悪いことをコンプレックスに持つ主人公は放送部部長に「かわいい声」と言われて、放送部の見学に行く。
・感想
ブヒブヒ。さくらみこ(VTuber)の話がもとになってる的なので少し燃えてたらしい。でも、めざましジャンケンのシャンクスも「面白かったらいいじゃないか」って言ってた。
「山形の初恋」
・あらすじ
いじめにあっている主人公はと毎日放課後図書館で一緒に勉強をしている沢城さんに恋をしている。噂によると彼女がサッカー部キャプテンのイケメンにアタックされているらしい。
・感想
ドチャアツい。飲み込んだ感情だけがもたらしてくれる苦い爽やかさもあるよな。それがめっちゃきれいに描かれてると思った。好みで言ったらここの中でもトップ。我々はこういう強さ持たないといけないよな。
「フリーダム」
・あらすじ
闘技場の育成所に新入りが入ってきた。不敗の剣闘士の主人公は、勝ったら自由になるという処刑試合に挑戦しようとする新入りと徐々に仲良くなっていく。
・感想
最後のあきれた感じで「こんなのが見たかったのか」っていうのがすごい良かった。自由とは何ぞやを表している。そして、それを絵に描くという流れもとても良い。あと、自由への切符を君はもう持ってるって発破かけるシーンもよかったな。主人公にも自由になってほしいというのが本当の友達だし、もうドアツい友情が感じられる。
「アウトオブドラゴン」
・あらすじ
ドラゴンが襲ってきた。が、その前で金持ち、才能、血統、なんでも持ってるいけ好かない野郎に不満をぶちまける。
・感想
純粋に面白かった。イントロの「お前、馬鹿にしてるだろ」から始まる舌戦もコミカルかつ「あ~こういう妙にイラっとする気遣い風上から目線クソむかつく~」って気持ちになる。どっちに言い分も分かるし。お互いに後ろめたさは持っているからそのあとの和解にも説得力あるし、よかった。
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「フリーダム」「山形の初恋」「トムの就活」の大鳥雄介、アツい。絶対にくる次世代の漫画家。ガチ推す。刮目すべし。
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