「処女作」
・あらすじ
筋金入り26歳処女の小説家、本郷が恋愛小説を書く。
・感想
自己肯定は、自分のありのままを認めることだよねって思った。自己評価が低くても自己肯定はできる。
「敗北怪人」
・あらすじ
ラスボスが倒された後、残された敵組織幹部の行く末。
・感想
ざっくばらんな正義対悪、の構図で描かれてるけど、その正義の本質が書かれててよかった。正義は悪を誅することじゃなくて、身近な人を守ること。怪人に心が芽生えていくのとかも丁寧でよかった。俺はこういう王道描ける人めっちゃ大事だと思う。
「僕とお父さんについて」
・あらすじ
義父とろくでもなかった父親の墓参りにいく。
・感想
義父のキャラがよかった。俺もこういう大人になりたいと思わせてくれるキャラ。父親が登場人物ごとに違う思いを抱かれていて、すごいよかった。しかも、そのことが割と端的な表現で綺麗に分かって凄いなって思った。
「メガロス」
・あらすじ
突然動物がでかくなっちゃう病気が流行っていて、そのでかくなった動物同士から生まれたやつを見つける。
・感想
俺、動物モノに弱いかも。
「ルックバック」
・あらすじ
小学5年、学級新聞に漫画を載せる主人公は不登校の奴のすげえ絵を見る。
・感想
うまく言えないけど、人は死を重ねた上にいるんだなって。頑張らない理由は山ほどあるけど、それは全部頑張る理由だから、頑張ろうと思った。
「キスしたい男」
・あらすじ
アンジェリーナジョリーとキスしたい中卒男はアメリカに渡るために100万貯めようとしてる。
・感想
これ、とてもよかった。セカイ系の変形(あえていうならパーソナル系?)と思っていいかなぁ〜。個人の心模様で世界が変わるわけじゃないけど、一人称から見える世界が変わるから実質コマに反映される世界も変わる。のでセカイ系の変形と捉えたい気がする。
安部工房の砂の女がテラウチ好きなんだけど、それと似たアイデンティティの否定みたいな要素があると思う。
「七瀬くんの天職」
・あらすじ
あの世への橋渡しの仕事する七瀬くんはミスばかりで自分がこの仕事に向いてないんじゃないかと思う。
・感想
お話自体もよかったけど、カラーページが良かった。息を呑むって言葉がめっちゃ合ってたし、物語り的にもぴったりだった。多分作中でもこれくらい鮮やかに見えたんだろうなって。
「空から女の子がっ!」
・あらすじ
クラスでハブにされてて屋上で昼飯食べる男女が、スカイダイビングする。
・感想
変わろうとしてる人を応援できない悪感情は誰にしもあるよね。その自身の悪感情をまっすぐ捉えないで「人生は劇的じゃないから」「そんなことじゃなにも変わらないから」って理由つけるのはすげぇわかる。