テラウチのトイレ

テラウチのトイレ

みんなはゲノム編集の子ども、どう思っているの?

 もうかなり旬を過ぎてしまった話題だけど、中国でゲノム編集赤ちゃんを生み出したことに関してです。

 URL;https://www.bbc.com/japanese/46381383

 

 

 倫理的なことも科学的なことも自分は浅学だから、あんまり語るべきではないのかもしれないけれど。
 自分が好きな映画にガタカっていうのがあって、それに結構通ずるところがあるから、語りたくなった。

ガタカ (字幕版)

ガタカ (字幕版)

 

 人が人を解き明かすのは神の領域だとか、触れられざる禁忌だとか、あるのかもしれない。未解明の部分が多い分野だから、取り返しのつかないことになるかもしれない。そしてそれは命を弄ぶ、みたいな道義に反れたことなのかもしれない。ていうか、多分そう。

 

 でもなんとなく、この技術で救われる人のことを考えたら、俺、完全に真っ向から反対できない。

 例えば、B型肝炎(これを例に出して不快な思いをされる方がいたらごめんなさい)。母子感染があって、現代では完治不可能なわけじゃん。それをゲノム編集して、子どもにはうつらなかったとして、親だったら多分それをすると思う。そして、俺はそれで喜ぶ人を前に、ゲノム編集反対ですって言えない。

 やっぱり不確定の甚大なリスクがあったとしても今目の前に救済があるなら、それを選んでしまうと思う。決して賢くはないんだろうけど。

 なんかテレビでおっさんが「現代ではまだないが、この分野の発達で容姿に関わることも操作できるようになったとして」みたいな話をしてた。おっさんは反対の論調だったけど、もうものすごい容姿が醜くて苦労している人間に向かって「個性だよ」とか言えんのかな。運命じみた不条理を受け入れて生きろって、人に言えんのかな。

 俺は人類みな平等がいいとは思ってないし、容姿が優れてないからできた経験も含めて自分だと思う。でも、人に「お前もそう思え!」って言えないよね。こんな風に俺が思えるのって、きっとどちらかといえばいろいろと恵まれたほうだからなんだろうと思うし。

 

 良いことだとは思えない。けど、絶対に反対できないなと思う。

 こんな難しい問題に直面するまで科学が成長しなければよかったなと思うし、一方でそれで救われる人がいてよかったとも思う。

 

 以上。